株式会社DCT Japan(本社:東京都中央区、代表取締役社長:武藤真祐、以下「DCT Japan」)は、日本初のDCT(Decentralized Clinical Trial:分散型臨床試験)に特化した企業として2022年2月に設立、このたび3周年を迎えました。ご愛顧・ご支援をいただいた皆様へ心から感謝申し上げますとともに、これまでの実績のご報告、ならびに今後の展望についてご紹介いたします。
DCTは、オンライン診療や訪問看護、IoT技術を活用し、患者様が治験実施機関への来院を必須とせず臨床試験に参加できる仕組みです。患者様の負担を軽減し治験参加の選択肢を広げることで、Patient Centricity(患者中心主義)を実現する革新的な試験形態として欧米を中心に積極的に導入され、日本国内では、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけにその活用が進んでいます。
また、ドラッグラグやドラッグロスの問題が深刻な中、DCTはこれらの課題を解決する新たな可能性を提供します。広範囲からの被験者募集や迅速な症例エントリーを可能にし、国際水準の臨床試験実施体制を構築する鍵となる手法として注目を集めています。
DCT Japanのこれまでの歩み
設立以来、DCT Japanは日本におけるDCTの普及と実践を目指し、患者様がより治験に参加しやすい環境を整備するとともに、製薬企業やCRO(医薬品開発業務受託機関)の皆様と協働し多くのプロジェクトに参画してまいりました。ホームナーシング、オンライン診療、被験者リクルーティング、サテライトサイトネットワーク構築などを主軸に、試験計画から実施まで包括的なDCTソリューションを提供しています。
以下に、弊社が構築した強みおよび実績をご紹介いたします。
【強み】
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DCTソリューションの中でも、医療機関ネットワークを活用した被験者リクルーティング、患者の来院に依存しないフレキシブルなビジットの設計・運用に強みを持つ。フレキシブルビジットについては、全国をカバーする自社登録看護師ネットワークによるホームナーシング、サテライト医療機関による診療・検査等体制の構築、またグループ企業である株式会社インテグリティ・ヘルスケアによるオンライン診療体制の構築などにより、プロジェクトに最適な設計を図る。
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治験特にDCT領域で豊富な経験・知見を有する専門コンサルタントやプロジェクトマネージャーがプロジェクトを的確にサポート。
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日本国内のみならず、アジア地域(中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、インド、韓国、タイを含むAPAC)でのDCTソリューション提供を可能にするチーム体制およびグローバルでのDCTネットワークを構築。
- 世界トップ15※1の製薬企業のうち13企業を含む30の製薬企業・バイオテック企業との契約実績※2にて培った国内製薬企業とのリレーションシップ。
【実績】
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幅広い疾患領域でのプロジェクト支援実績
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がん
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希少疾患
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中枢神経系疾患
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感染症
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整形外科系疾患
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代謝・内分泌系疾患
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小児領域 など
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国立大学病院を含む100以上の治験施設との契約実績
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200名以上の当社登録看護師ネットワークを構築、全国をカバーするホームナーシングサービスを実現
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グローバル DCTサービスベンダー9社との包括契約締結実績
今後の展望
DCT Japanは、これまでの実績と構築してきたプラットフォームを基盤に、DCTのさらなる普及と発展を推進してまいります。患者様により多くの治験参加機会を提供すべく、製薬企業や医療従事者の皆様とともに、新たな治験の可能性を広げてまいります。
DCT について:
DCT(Decentralized Clinical Trial:分散型臨床試験 )は、オンライン診療や看護師による訪問看護、ウェアラ ブルデバイス等の IoT を活用することによる医療機関への来院に依存しない臨床試験を指し、これにより患者さんの健康状態や医療機関との物理的な距離による来院負担を軽減し、症例エントリーの向上、試験コストの減少等に寄与します。
株式会社 DCT Japan について:
株式会社 DCT Japan はインテグリティ・ヘルスケアグループとして 2022 年 2 月に設立された、分散型臨床試験に特化した日本初の企業です。訪問看護、オンライン診療システム等の IT ソリューション、サテライト医療機関ネットワークの構築による被験者 リクルートなどを中心に、DCT に関連した包括的なソリューションを提供しています。
https://dctj.co.jp/