概要
株式会社日立システムズ(代表取締役 取締役社長:柴原 節男、本社:東京都品川区/以下、日立システムズ)と、株式会社インテグリティ・ヘルスケア(代表取締役社長:園田 愛、本社:東京都中央区/以下、インテグリティ・ヘルスケア)は、医薬・ヘルスケア分野において提携します。
今回の提携により、両社は自治体、健康保険組合、企業等に対し、セキュアなクラウド基盤上でオンライン診療や服薬指導、PHR(*1)サービスなどを連携させることで、医療情報・データを一元的に管理し、それらの情報に基づいた総合的な健康支援サービスを2021年度中に提供開始することをめざします。
(*1) PHR(Personal Health Record):個人の健康診断結果、服薬履歴、日常生活でのバイタルデータ等の保健医療情報
背景
昨今、わが国では高齢者介護の深刻化や、国が負担する医療費の増大などが課題になっています。こうした状況を受け、経済産業省、総務省および厚生労働省は、病院の診察・検査や定期健康診断の結果など、PHRを活用した個人の健康に関する医療情報・データをクラウドなどを通じて一元的に管理することで、医療や健康領域のICT化を推進し、国民一人ひとりの日常生活の改善などのセルフケアの実現と医療費の削減や健康寿命の延伸をめざしています。
しかし、医療や健康領域のICT化を推進するためには、医療情報・データを一元的に管理するクラウド基盤の情報セキュリティ対策や、個人のオンライン診療なども含めた診察・検査結果やバイタルデータなどを集約・連携可能な仕組みの整備が課題となっていました。
詳細
こうした背景を踏まえ、クラウド基盤を活用した医療情報の取り扱いで実績のある日立システムズと、オンライン診療や服薬指導、PHRサービスを手掛けるインテグリティ・ヘルスケアが医薬・ヘルスケア分野で提携します。
日立システムズはセキュアで柔軟かつ低コストなクラウドサービスを実現可能なアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)環境において、医療情報システムのさまざまな要件に対応するための考え方や関連する情報を整理検討した文書を作成・提供することにより、医療情報システムにおけるAWS環境の活用を促進するとともに、システムコストの最適化や運用管理の効率化を支援する各種のITサービスを広く提供しています。また、これらの実績が評価され、日本で唯一の「AWSコンピテンシープロクラムにおけるライフサイエンスコンピテンシー(*2)」を取得しています。
また、2017年6月の健康経営宣言後、健康経営の取り組みを推進し、その実績をサービスに還元してきました。さらに、2018年には、株式会社タニタヘルスリンク(代表取締役社長:土志田 敬祐、本社:東京都文京区/以下、THL)に出資し、ヘルスケア分野のオープンプラットフォームの構築について支援しているほか、昨年には、THLと連携した企業向けの「健康経営支援サービス」、自治体向けの「健康増進事業支援サービス」を提供し、従業員や地域住民の計測データ管理、生活習慣の改善・定着までの一連の健康づくりを効率よくサポートすることで医療費の適正化や健康寿命の延伸に貢献しています。
(*2) AWSコンピテンシープログラムにおけるライフサイエンスコンピテンシー:医療とライフサイエンスソリューションにおいて、AWSに関する技術的な専門知識とカスタマーサクセスを実証したAWSパートナーを特定、検証、および推奨する制度。
一方、インテグリティ・ヘルスケアは、疾患管理システム「YaDoc」、オンライン診療・服薬指導システム「YaDoc Quick」を展開しており、「YaDoc」や「YaDoc Quick」を導入している医療機関は合わせて約3,000施設になります。また、新たに本年3月よりPHR管理システム「Smart One Health」をリリースしています。
「Smart One Health」では、「未病」「予防」「治療」すべてのシーンにおいて、「かかりつけ医」をはじめとする専門家とデータを共有し、血圧、体重、血糖値などのバイタルデータだけでなく、薬、食事、運動などのデータを入力することで、それぞれの関係性をグラフ・表形式で見える化し、より効果的な療養指導や自己管理に貢献します。
さらに、「Smart One Health」と「YaDoc Quick」を連携して使用することで、アプリケーションからスムーズに診療予約を取り、画面共有しながらオンラインで指導を受けることを可能にします。特に、生活習慣病を中心とする慢性疾患の予防から治療に貢献するサービスとして、医療機関だけでなく、企業や健康保険組合、自治体に対して、さまざまなソリューションを展開していく予定です。
今後は、日立システムズの強みであるセキュアなクラウド基盤上での医療情報システムに関する知見・ノウハウと、インテグリティ・ヘルスケアの強みであるオンライン診療や服薬指導、PHRサービスを連携させることで、医療情報・データを一元的に管理し、それらの情報に基づいた総合的な健康支援サービスの提供をめざします。例えば、THLと連携した日立システムズの「健康経営支援サービス」「健康増進事業支援サービス」とインテグリティ・ヘルスケアの「Smart One Health」を日立システムズのクラウド基盤で連携させることで、予防から治療までのサービスを企業に提供することが可能となります。また、今回の取り組みについては、2022年4月の日立システムズグループ展開を見据え、本年10月から段階的に自社に導入し、効果をサービスに反映していく予定です。さらに、日立システムズがハブとなり、産学連携による生活習慣病改善アプリケーションの共同研究や、医療・ヘルスケア分野における協創を実現して、健康支援・増進、効率化、医療費削減の推進に貢献することをめざします。
■インテグリティ・ヘルスケアについて
株式会社インテグリティ・ヘルスケアは、「ぬくもりのある医療を、100 年先も、ずっと。」をビジョンに、人とテクノロジーの 融合で、医療の未来をつくることを目指したメディカルテック企業です。ICT の先端技術と医療ノウハウを組み 合わせ、医師と患者の双方向のコミュニケーションを深めながら一層の診療の質の向上に寄与する疾患管理 システム「YaDoc」並びにオンライン診療・オンライン服薬指導システム「YaDoc Quick」、PHR管理システム「Smart One Health」を提供しています。
詳細はhttps://www.integrity-healthcare.co.jp/をご覧ください。
■日立システムズについて
株式会社日立システムズは、幅広い規模・業種システムの構築と、データセンター、ネットワークやセキュリティの運用・監視センター、コンタクトセンター、全国約300か所のサービス拠点などの多彩なサービスインフラを生かしたシステム運用・監視・保守が強みのITサービス企業です。多彩な「人財」と先進の情報技術を組み合わせた独自のサービスによってお客さまのデジタライゼーションに貢献し、新たな価値創造に共に取り組み、お客さまからすべてを任せていただけるグローバルサービスカンパニーをめざします。
詳細は https://www.hitachi-systems.com/をご覧ください。
■「健康経営支援サービス」について
https://www.hitachi-systems.com/solution/s0309/kenkoukeiei/index.htmlをご覧ください。
■「健康増進事業支援サービス」について
https://www.hitachi-systems.com/solution/s0309/kenkouzousin/をご覧ください。
■「YaDoc」について
https://www.yadoc.jp/about/featureをご覧ください。
■「YaDoc Quick」について
https://www.yadoc.jp/quickをご覧ください。
■「Smart One Health」について
https://www.smartonehealth.jp/をご覧ください。
▼補足資料 :会社概要・代表者
社名 |
: |
株式会社インテグリティ・ヘルスケア |
設立 |
: |
2009年10月 |
代表者 |
: |
代表取締役会長 武藤 真祐、代表取締役社長 園田 愛 |
事業内容 |
: |
テクノロジーを活用した疾患管理システム・オンライン診療システムの提供 |
所在地 |
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東京本社 /東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目27番5号YAMATO B.L.D |
URL |
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