株式会社インテグリティ・ヘルスケア(本社:東京都中央区、代表取締役社長:園田 愛、以下「インテグリティ・ヘルスケア」)と、ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:栗栖 利蔵 、以下「ヤマト運輸」)は、コロナ禍で急速に広がる遠隔診療における調剤薬局の業務効率化に向け、インテグリティ・ヘルスケアが提供するオンライン診療・服薬指導システム「YaDoc Quick」とヤマト運輸の法人向けwebサービス「ヤマトビジネスメンバーズ」の「送り状発行システムB2クラウド」のシステム連携を3月4日から開始し、処方薬発送時の業務負荷軽減を支援します。
記
1.背景および目的
新型コロナウイルス感染症拡大を背景に、2020年4月から希望する患者には初診からオンライン・電話による診療、同年6月からは、服薬指導が時限的・特例的に可能となり、インテグリティ・ヘルスケアは、2020年8月から、専用アプリケーションのインストールなどの面倒な初期作業を必要とせず、診療予約から医療費決済までを含むオンライン診療、および服薬指導の予約やビデオ指導、処方薬の決済までを含むオンライン服薬指導を一気通貫に実現し、簡単に速やかに開始できるサービス「YaDoc Quick」をリリースしました。
ヤマトグループは、2020年6月から、新たに発生した調剤薬局での処方薬の発送業務に関する課題解決を行うため、薬局向け専用サイトを開設するなど、各パートナーと連携しながら遠隔処方領域における調剤薬局などへの物流サービスを積極的に提供してきました。
この度、今後も拡大する遠隔診療を見据え、調剤薬局にとってもさらに利便性の高いオンライン診療・処方に関わるサービスの提供を目指し、両社のシステム連携を開始します。
2.本取り組みについて
インテグリティ・ヘルスケアが提供しているオンライン診療・服薬指導システム「YaDoc Quick」とヤマト運輸の法人向けwebサービス「ヤマトビジネスメンバーズ」の「送り状発行システムB2クラウド」をAPI連携します。調剤薬局は、オンライン診療・処方から配送伝票発行、荷物追跡といった配送管理までをワンストップで行う事が可能になり、患者は「YaDoc Quick」へ個人情報を登録するだけで、処方薬の配送・受取に関わる情報と連携されるため、よりスムーズにオンライン診療から処方薬の受け取りまで完結することができます。また、クロネコメンバーズ加入者であれば受け取り場所や時間の変更が可能になります。
■システム連携イメージ
3.今後の展開について
今後は両社の持っている知見をさらに活用し、オンライン診療から服薬指導、薬の配送に至るまでをスムーズに進められるようUX/UIの改善に取り組んで参ります。また今回の連携に限らず両社の持っているリソースを活用し、更なるオンライン診療の拡大ならびに、医療従事者さま及び患者さまに対して効率化に繋がるサービスを検討してまいります。
以上
インテグリティ・ヘルスケアは「ぬくもりのある医療を、100年先も、ずっと。」をビジョンに、人とテクノロジーの融合で、医療の未来をつくることを目指したメディカルテック企業です。ICTの先端技術と医療ノウハウを組み合わせ、医師と患者の双方向のコミュニケーションを深めながら一層の診療の質の向上に寄与する疾患管理システム「YaDoc」(ヤードック)並びにオンライン診療・オンライン服薬指導システム「YaDoc Quick」の開発を進めています。2021年2月末現在で約3000の医療機関に導入されております。これまでも電子カルテメーカーとの連携などにより普及施策を進めてまいりましたが、昨年のアルフレッサ株式会社との提携により、クリニックや薬局に向けた販売網をさらに強化し、今回の施策により一層の普及拡大を目指します。
■ヤマトグループの遠隔処方領域における取り組みについて
ヤマトグループは、アルフレッサ株式会社などのパートナー企業と協力し、当社の経営リソースやノウハウを活用することで、安心・安全で確実な流通ネットワークの構築を目指すとともに、遠隔処方及びオンライン診療の利便性を向上し、病院や調剤薬局、患者様および地域の皆様に貢献できる多様なサービスの検討・開発を行っています。